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物流センターとは?物流倉庫との違いや5つの種類・業務の流れをわかりやすく解説

最新更新:2026.08.31

経済産業省が発表した「令和6年度電子商取引に関する市場調査」によると、昨今のEC(電子商取引)市場は各分野で拡大を続けています。

BtoC-EC市場規模の経年推移を表したグラフ
[出典:経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」]

加えて、商品の多品種少量化などによる物流業務の複雑化も重なり、事業者の負担が増加しているのが現状です。それに伴い、「物流センター」の重要性が高まっています。

しかし、「物流センターと物流倉庫は何が違うのか」「DCやTCなど種類が多くてわかりにくい」「具体的にどのような業務がおこなわれているのか見えづらい」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、物流センターの基本概念から物流倉庫との違い、5つの主要な種類、基本的な業務フローをわかりやすく解説します。さらに、企業が外部の物流センターに物流業務をアウトソーシングするメリットも解説します。

物流センターとは?役割と物流倉庫との違い

まずは、物流センターの基本的な概要について、以下の2つのポイントで解説します。

  • 物流センターの定義と主な役割
  • 物流センターと「物流倉庫」の決定的な違い

物流センターの定義と主な役割

物流センターとは、入荷から検品、保管、流通加工、仕分け、出荷までの一連の業務を担う拠点のことです。

その主な役割は、これら複数の業務を一連の流れとして連携させ、物流業務を効率的かつ正確におこなうことにあります。

実際の現場では、どこかひとつの工程で問題が発生すると後工程全体に支障をきたしかねません。各工程が高度に連携して、はじめて機能する拠点です。

物流センターと「物流倉庫」の決定的な違い

物流倉庫が商品の保管を主な業務とする静的な拠点であるのに対し、物流センターは保管に加えてスピーディな入出荷や加工を前提とした動的な拠点です。

比較項目 物流倉庫 物流センター
主な目的 商品の保管・貯蔵 商品の入出荷・保管・流通加工などの物流業務全般
性質 静的 動的

保管を主業務とする倉庫では、予定に合わせてあらかじめ棚や区画を空けておくといった事前の計画性が重視されます。

一方、動的な物流センターでは業務が計画通りに進まない場面も多く、その場の状況に応じて対応を組み替える柔軟さが欠かせません。

単に商品を保管するだけでなく、流通加工や仕分けなどの付加価値を生む業務まで担うからこそ、物流センターには物流倉庫以上に高度なオペレーションが求められるのです。

物流センターの5つの種類と特徴

物流センターの機能は扱う商材や目的によっていくつかのタイプに分かれます。ここでは、代表的な以下の5つの種類とその特徴について解説します。

種類(略称) 和訳 主な機能 適した商材
DC(ディストリビューション・センター) 在庫型物流センター 商品の保管と、注文に応じたピッキング・出荷 日用品、アパレル
TC(トランスファー・センター) 通過型物流センター 在庫を持たず、入荷した商品をすぐに仕分けて出荷 生鮮食品、コンビニ向け商品
PDC(プロセス・ディストリビューション・センター) 流通加工型物流センター DCの機能に加え、高度な流通加工 鮮魚、精肉、組み立てが必要な部品
FC(フルフィルメント・センター) フルフィルメント・センター EC・通販に特化し、受注から決済、出荷、返品対応までのフルフィルメント業務全般 ECサイトで販売される商品全般
デポ(集配基地) 集配基地 消費地に近い小規模な配送拠点 小口配送品、多頻度配送品など

DC(ディストリビューション・センター:在庫型)

商品を保管する機能を持ち、注文が入り次第出荷する仕組みを持つのがDC(ディストリビューション・センター)です。

在庫型とも呼ばれ、物流センターの中で最も一般的な形態にあたります。

入荷のタイミングや出荷量の波を見越して棚割りやレイアウトを組んでおく必要があり、そのスペース設計の巧拙が現場の作業効率を左右します。

TC(トランスファー・センター:通過型)

DCとは異なり、在庫をほとんど持たずに運用されるのがTC(トランスファー・センター)です。通過型と呼ばれ、入荷した商品をその場で仕分け、間を置かずに出荷へつなげる仕組みを取ります。

主な取扱商品は、鮮度が求められる生鮮食品や、日々の細かな納品が発生するコンビニエンスストア向けの商品などです。これらはスピーディな対応が求められるため、長期間保管する必要性が低い商材です。

拠点の形態として、入荷バースの対面に出荷バースを備えるクロスドッキング方式(両面バース型)が多く採用されています。

PDC(プロセス・ディストリビューション・センター:流通加工型)

DCの保管機能に、値札付けや組み立て、鮮魚・精肉の加工といった工程まで加わったのがPDC(プロセス・ディストリビューション・センター)です。

流通加工型とも呼ばれ、単に保管・出荷するだけでなく、商品そのものに手を加えて価値を高める役割を担います。

スーパーマーケットが運営するプロセスセンターは、この形態の典型例です。

FC(フルフィルメント・センター)

通販・EC事業者に向けた、多くの付加価値を有する物流拠点がFC(フルフィルメント・センター)です。

保管はもちろん、受注処理、決済、返品対応まで、ECのフルフィルメント業務全体を一手に引き受けます。

ECサイト運営者はFCに商品を納品するだけで、物流にまつわる業務から解放され、商品開発や営業といったコア業務に専念できます。

デポ(集配基地)

消費地の近くに置かれる小規模拠点をデポと呼びます。大きな物流拠点から輸送された商品を一旦受け入れ、最終的な配送先まで届けるラストワンマイルを担う役割です。

拠点が顧客に近く、配送のスピードを上げやすいという利点があります。宅配便の営業所は、デポの代表例です。

物流センターの主な業務の流れ(入荷から出荷まで)

商品は物流センターに届いてからどのような手順を経て出荷されるのか、ここでは一例としてDCにおける一連の業務の流れを、以下の5ステップで解説します。

物流センターにおける入荷から出荷までの業務フロー図

1. 入荷・検品

まずは、納品された商品の受け入れと検品です。納品書と実際の数量を照らし合わせ、破損や汚れがないかを確認します。

この工程を手作業に頼りきっていると、確認漏れや数え間違いといったヒューマンエラーが起こりやすくなります。検品の精度をどう担保するかが、品質管理において重要です。

2. 保管

検品を終えた商品は、決められたロケーションへと格納されます。

どの棚のどの位置に何があるかを正確に管理できているかどうかは、後続するピッキングや出荷作業のスムーズさに直結します。

温度帯の管理なども含め、商品の品質を保ちながら管理する工程です。

3. ピッキング・流通加工

出荷指示に基づき、必要な商品を集めるピッキングがおこなわれます。あわせて、値札付けやセット組みといった流通加工が必要な場合は、この段階で対応することが多いです。

特に取扱量の多い拠点では、移動のロスや誤出荷を減らすため、棚搬送ロボットや、システムを活用したピッキングの仕組みを導入し、効率化を図るケースも増えています。

4. 梱包・包装

ピッキングと流通加工を終えた商品は、輸送中の破損を防ぐために適切な資材で梱包・包装されます。

梱包後は配送先を記載した送り状を貼付し、出荷に向けた準備が整います。

5. 出荷

最後に、梱包済みの商品を配送方面や運送会社ごとに仕分け、トラックへ積み込みます。配送業者に荷物を引き渡し、センター内での一連の業務は完了です。

配送後に返品や交換が発生した場合は、物流センターでの対応が必要となります。

物流センターをアウトソーシングするメリット(企業向け)

自社で物流業務を担ってきた企業にとって、外部の物流センターへの委託は有効な選択肢のひとつです。アウトソーシングによって得られる主なメリットとして、以下の2つをご紹介します。

  • コスト削減とコア業務への集中
  • 物流品質の向上

コスト削減とコア業務への集中

物流業務を3PLなどの専門業者に委託することで、倉庫の賃料や設備費といった固定費を物量に応じた変動費へと転換できます。

また、物流業務を任せられることで、リソースを商品開発や営業といったコア業務に集中させられることも大きなメリットです。

物量が少ないうちは、自社運用でも対応できます。しかし、事業の拡大とともに受注が増えてくると、物流業務の負担も比例して大きくなり、事業のさらなる成長の足かせになりかねません。

複雑な日々の物流業務に頭を悩ませる必要がなくなるという精神的な負担の軽減も、大きなメリットだといえるでしょう。

物流品質の向上

物流専門企業が持つノウハウや、最新設備を活用することで、物流品質全体の底上げが期待できます。

たとえば、WMS(倉庫管理システム)やDPS(デジタルピッキングシステム)など、業務を効率化するシステムを導入していれば、以下のようなメリットを得られます。

  • 配送スピードの向上
  • 正確な在庫管理
  • 誤出荷の防止

これらを有する物流センターへ委託し物流品質が向上することは、結果として顧客満足度の向上にも寄与します。

まとめ

物流センターは単なる商品の保管だけでなく、入荷から保管、ピッキング、流通加工、出荷までの工程が密に連携することで機能する動的な拠点です。

特性によりDCやTCをはじめとしたさまざまな種類が存在し、扱う商材や役割に応じて使い分けられます。

物量の増加とともに物流業務の負担が重くなっている企業にとっては、高機能な物流センターを運営する事業者へのアウトソーシングも有効な選択肢です。固定費を変動費化しながら、正確な在庫管理や誤出荷防止の仕組みを備えた物流センターに任せることで、限られたリソースを本来注力すべき業務に向けやすくなります。

なお、物流拠点選びで特に重視すべきなのが立地です。羽田空港・東京港・首都高速各路線に近接し、東京モノレール「流通センター」駅から徒歩1分の「東京流通センター(TRC)物流ビルA棟」なら、以下のようなメリットを受けることができます。

  • 広域配送とラストワンマイル配送の両方に対応可能
  • 通勤しやすく庫内スタッフの確保が比較的容易

「まずは条件だけ知りたい」「実際に施設を見学してみたい」「自社の要件に合うか相談したい」など、あらゆるお問い合わせを以下のリンクから承っております。気になる方はリンクをクリックし、お気軽にお問い合わせください。

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この記事の監修

東京流通センター 物流ビル運営チーム

物流ビルA棟・B棟の施設運営知見をもとに情報発信をしています。